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- 神7 Revenge
四帖半 第2戦
さて。順番にいきましょう。神7の初戦後の出来事を順番に。
まず、俺が8万勝ち、しゃっくが2万8千負け、松真が1万負けたと。つまりトータル収支が+4万2千。ひとり頭+1万4千になりました、と。単純な計算ですね。一切の情を介さない数字の羅列です。しかし、しかしながら申し上げたい。数字の裏には生きた人間の情念が渦巻いているのだと。様々なドラマがあったのだと。
初戦のコラムを読まれた方はご存知でしょうが、俺ときたらそれはもう血の滲むような実戦でして。
無理難題を跳ね除け、艱難辛苦を乗り越え、乾坤一擲の大博打に見事勝利するという、およそ人間業ではない、奇跡と呼ぶに相応しいあの…アレでした。聖戦でした。
まぁそんな経過も数字に変換してみれば一人あたま+1万4千円。それを大義名分にしてアホ2人が勝ち金の配分を主張してくるワケですね。
盗人猛々しいとはこのことですが、ルールなので、そして俺はルールを遵守するタイプの紳士なので渡しました。金を。
2人からの謝罪はなかった。そう記憶しています。
でも、そんなことについて恨みがましく書くつもりは毛頭ありません。問題は2戦目です。
この、2戦目にして神7リベンジの最終戦に負けてしまったら。
+1万4千円を死守するどころか、全員10万べっこりイカれて、実戦終了後に「うん。これでつまり、ひとり8万6千円負けでフィニッシュか。アハ」なんてことになったら。
これはもう刃傷沙汰になっても何ら不思議ではない。
ピンで打ってりゃ仮に10万負けても俺の個人収支は-2万。かわいいもんです。それがノリだってばっかりにマイナ8万6千だと。許されん。刺す。みたいな感じになることは火を見るより明らかってヤツで、でもそれだと俺が捕まっちゃうので何とか避けたい。何とかその可能性を排除、もしくは軽減させたい。
編集部で仕事をしながら、そう考えた時に俺の脳裏をよぎったのが、例の「GODを引いた場合は次の実戦者の規定ゲーム数が500G減る」というルール。
これを使わない手はない、そう思った俺はそれとなく、この企画の責任者であるオペル佐々木(が仕事をしてる机の方を向くニュアンスを出しながら独り言のように)に言った。
「えーっと、あ、そうか次の神7はアレか。ひとり4500Gでいいのか」
すると、オペル佐々木(以下、メンドイのでオペギ)は、PCに向かいながら「んあぁ」と生返事をした。
当方の予想では8割方の確率で例のルールが適用されないと踏んでいたので、この返事はラッキー以外の何物でもない。
仕事に集中してる瞬間に奇襲をかける作戦が功を奏したようだな。
これはもう少し大胆にいっても大丈夫なのでは。そう思った俺は続けて、
「いや、全部でGOD5回引いてるからな…正確には2500Gを引いて、ひとり2500G回せばいいのか。うん、そうだ。2500Gだった。ね?」
と早口で言ってみた。
するとオペギは
「え?…ああ??何だって?いいワケないじゃん。2500G?バカじゃないの?全員5000Gずつだよ。当たり前じゃん」
と完全にこっちを振り返りながら吐き捨てた。
やべえ調子に乗り過ぎた。ひとり4500GでOKという言質を取った段階で引き上げるべきだった。まずい。
そこで俺は毅然とした態度で、
「ちょ…待ってよ~。さすがに2500Gは冗談だけども、それだと最後に松真が引いたGODが宙に浮く形になっちゃうじゃない?それだと読者さんもルールが恣意的に運用されてるという部分で戸惑っちゃうんじゃないかな~って小生、愚考するものなんですよね。ここはひとつ、全員4500Gが規定ゲーム数でいきましょうよボス。それがベターですぜ」
と反論した。煙に巻くためになるべく使い慣れない言葉を散りばめるのがコツである。
それを受けてオペギはこう言った。
「うるさい。ウザったい喋り方禁止ね。まぁでもそうだな…3人の規定ゲーム数のトータル15000Gから500Gを引いて、14500Gにしてあげるのが最大の譲歩かな」
減算ゼロよりは良いけども。でもダメだ。ひとり4500Gにせねば。
冷静に。つとめて冷静に相手を説得する必要がある。
俺にはこれまでもタフな交渉をまとめてきた経歴(借金返済日の引き伸ばしなど)がある。大丈夫。自分を信じるんだ。よし。つってオペギを見ると、もう言うべきことは全部言ったみたいな風情でPCの方へと視線を戻している。
そこで俺は大声で
「わあああああああっ!やーーーーだーーーーー!ひどいよ!俺らは一緒に仕事をしてる仲間だろ!それなのに一方のアナタ様は過酷なルールを強いる側、我々は完全自腹でデスマッチ。こんな理不尽がまかり通るかね!!!!!果たして!!人間は…人間はそんなに残酷になれるのかね!!!!」
と絶叫した。
「ちょ…おい。みんな仕事中だから。静かに…」
「関係ねーや!コレだって仕事の話だろうが!いいか、俺はな、何の落ち度も無いのに神7やっとんじゃ。いくら根がスタイリッシュな俺でもこんな感じになっちゃうわ!」
「スタイリッシュって…」
「ねえー、お願いしますよ!ってか頼む!!マジで。ひとり4500G。これはもう譲れない。確定事項。はい話はここまでね。ありがとうよろしく」
「ちょっ…だからそれは」
「ばああ!」
「wwはい?wwwなんだって?」
「はい笑ったね。俺の勝ちですので4500ですので。ありがとうございました。ハイ頑張ります。最終戦も頑張ります。ありがとうございます」
「…わかったよwww(必死だなコイツ…)」
「よっしゃーーーーーーーーーーーー!」
という、高度に政治的な取引が為され、ひとり4500Gがノルマとなった。
これは皆が思ってるよりも遥かにデカいアドバンテージですので。
イマジンしてほしい。1500G回すのに、あの金ぴか野郎が幾ら要求してくるのかを。この1500Gの差がまさに生死を分けるのである。
以上が第2戦までに俺が積み上げた努力である。
初戦で8万勝つ。
文句を言わずにアホどもに金をくれてやる。
知恵と勇気を絞り、運営側に対してルールの正確な適用を約束させる。
俺しか活躍してないじゃない。
俺しか活躍してないじゃない。
まぁでも仕方のねえことよ。しゃっくと松真みたいな木っ端どもには何も期待できねえワケだし。
その流れで前日の夜も下見したよね俺。そんで狙い台を3台に絞り、翌日に備えて12時には寝たよね。
翌日。リニューアルオープン2日目を謳うホール前に集合する俺とトッポギ(しゃっく)とカリメロ(松真)。ついに最終戦の幕開けである。
俺「おはよう、皆、遅刻しなかったみたいだね。良かった」
トッポギ「リニューアル2日目の時差オープンで、12時からですからね」
カリメロ「……」
俺「狙い台絞っといたから」
トッポギ「ほーん」
カリメロ「…りがざいます」
俺「うん。『はい』と『ありがとうございます』って言ったんだよね。分かる。俺には分かる。とにかくお前たちは前日の凹み台を取れ。俺は前日万枚出た台を取る」
作戦立案者が人間的に完璧なので必然的に作戦も完璧である。
俺→万枚出た台の据え置き狙い
トッポギ→前日凹み台でGG中に閉店した台
カリメロ→前日相当凹んでる台
開店した。全員狙い台が取れた。というか他に誰もゼウスのシマに来ない。
ここからしばらくは自分と台との勝負になる。他の2人との交信を遮断し、大量出玉を手にすることに集中するのだ。俺の座った台は前日、

みたいな感じでスゴい。
なので問題は朝イチの挙動である。
設定変更した場合、まぁまぁの割合でチャンスモードへ移行するんじゃねえのとかいう噂が巷で流れている夢を見たことがある。つまり、前日の万枚が高設定によるものと仮定している俺としては、できるだけ静かな立ち上がりが望ましい。
そう祈りつつレバーを叩いていると静か。とても静か。静御前。うまい。朝イチに挙動が静かであるから静御前(午前)。うますぎる。ダジャレひとつとってもセンスが光り輝いてしまうあたりが俺という人間を物語っていると思ったけどよく考えたら12時オープンだから午前じゃない。でもホラ、朝イチ台って言うから。この業界では。夕方であってもまだほとんど回されていない台のことをこの業界では朝イチ台っていう慣習があったような気がする。だから大丈夫。うまい。
この台は据え置きだ。それさえ分かれば後はいっぱい出すだけ。簡単なお仕事です。
下見の際に全台のヤメゲーム数もメモしてあるが、この台は684Gヤメ。据え置き天井までは716Gもあるので、現時点では頭の片隅に置いておきさえすれば良い。
したらば191Gでアポロンの竪琴でリプレイ否定した。
んっ?
そして何も引かないまま最初の1万円目がなくなる頃、またもアポロンの竪琴でリプ否定が立て続けに2回発生。その間に雷演出で奇数テンパイせずも2回ほど出とる。
んんっ?
これ、いるヤツだな。
前回の実戦でも朝イチから上記のような挙動がバンバン出て、結果きちんとGGが200Gスタートであった。つまり俺が今打っている台もゲーム数管理状態が200G確定状態におられる可能性が激高ってことである。
ふうむ。この挙動から類推される幾つかの事象。
1.この台は設定変更されている。そのため、ゲーム数管理状態が「確定」状態に移行している
2.前日の684Gヤメは、高設定での中ハマリに心が折れたのではなく、「確定」状態に引っ張られたからこそのハマリ。前日のゲーム数管理状態を引き継いでいるため、据え置きである
3.1か2かはわからないが、俺が打ち始めてから下段黄7で「確定」状態に移行させた
以上3つの事象からさらに思考を発展させると…
1.だった場合、万枚出てる台からの設定変更なので限りなく低設定である可能性がアップする。早い段階で200GスタートのGGを頂戴して離脱する必要がある
2.だった場合、推定高設定の据え置きなので粘る。しかし高設定と確信するには、相応の挙動(リプ3連がバンバン当たる、ハマらないでとにかく当たるなど)が必要とされる
3.だったら知らない。いいヒキしてるよね俺。ってだけ。
このようになる。つまり何も分からない。
…アホくさっ!!
考えるのメンドイわ!サクッと当たったとしても1と2、どちらの可能性も捨てきれんがな。
2と踏んで深追いしてみりゃ大ヤケドってこともあるだろうし、1だろつってGG後に即ヤメしたら盛大にカマ掘られることもあるだろう。
が、ここでハタと気がついた。
俺が716Gハメれば全ての謎が解けるのでは…?
そうか!それだ!俺が今から「前日684G+当日716G」カマしてだよ?据え置き天井が発動すれば良いのだ。これだ。
そうと決まれば話が早い。黙々とハメてみせましょう。
うん。ハマった。716G。28000円。もちろんその間にも「確定」状態示唆演出はバンバン出ておる。
ここからが重要。っていうかここまできたからには据え置きであってほしい気持ちが張り裂けんばかり。さあ。ザワつけっ!
717G……静かです。
718G……とても静かです。
719G……辺りはとても静かです。
720G……この町には人影が見当たらない。
721G……722G……
変更だな。煙草に火を点け、そう呟く俺。
隣の台をふと見ると、いつの間にやら座っていたしゃっくが、自分の台を指さしながら何か言っている。ほう、この町にも人がいるじゃないか。
…………って!!!違う違う!!!終わりやで!!!前日万枚出てる台が変更やて。エライことです。由々しき事態です。イチである。つーかこれイチでしょ!ヤメないといかん!
けどヤメられない。何故なら「確定」状態だし、700ハメてるし。朝から700もハマるワケだよ。イチなんだもん。
朝イチの静御前の説明がつかないけど、変更したら必ずザワつくワケじゃなのかもしんない。
ホント何でも都合よく考えすぎだ俺は。物事を楽観視し過ぎるきらいがある。
それにしてもアレだ。心のどこかで必ず天井が来ると思っていただけにこの仕打ちはガックリきちゃう。マラソンでゴールしてみたらココが折り返し地点ですって言われたような気持ち。そんなん「もうボク棄権します」って言うよね。でも「確定」状態っていうエサがぶら下がってんスわ。ハメてみせましょう(キリっ)。とか言ってた自分をグーパンしたい。そこゴールじゃねえから。お前が目指してるとこ、何なら給水ポイントですらないから。
と懊悩していると。

えっ?
現在ゲーム数は733G。
てっ…天井か!?
据え置き天井か!?
現在、733Gってことは、前日から据え置きならば1417G。ちょいと長い前兆が選ばれりゃ充分にあり得る。そうか、あまりにも静かなんで内心取りみだしたが、よく考えてみればペナルティ的なものを喰らっていた可能性もゼロではない。
これがV揃いじゃなければ、ただの謎GGとして処理しそうなもんだが、ミリゴゼのループストックのしなさは、俺を始めとする全国の皆様もご存知であろう。滅多にないのよ、初当たりでVが揃うなんて(個人的見解)。これは天井と断じて良いだろうよ。
アハハ。勝った。少なくとも俺は勝った。前日万枚出た台=高設定の据え置き台に首尾よく座っているうえに今から最低でも3連以上する天井を消化できる。負ける要素が見当たらん。前日の万枚が低設定の誤爆だとか、高設定が天井までハマるだろうかなどという不安要素に関しては見て見ぬふりである。臭いものには蓋。これが大人の男ってヤツです。
とにもかくにも初GGである。ここは景気良く行きたい。もちろんスタートは200Gだから。オホ。つって打ってたら黄7が7連して累計30G乗っけたついでにセット数も乗せて都合4連が確定。簡単。ゼウス簡単。
そんで麗しの2連目(これも200G!)を消化してると

EGですね。このEGは伸びる気がする。
今までゼウスのEGを6~7回ほどやってますけども、実は一度も赤7が引けてないのです。それは今日、この時のための助走だったのだろう。
「天井GGの2連目で引いたEGで10個くらい乗せて何連すんのかわからないなぁとか思ってたら結局50連して軽く万枚突破したんだよねー」
って言いたい。今後の人生でスロ好きの人と酒を飲むときに必ず自慢したい。
「その話聞くのもう俺5回目だよ」
「そっか。たは~」
みたいな幸せな酒が飲みたいんや。伸びろ、そして乗せろ!
6Gで転落して1個も乗らんかった…。
何か間抜け感がスゴい。
でもまぁいい。とりあえず5連は確定してますから。
3連目(ここで100GのGGになった)を消化し、4連、そして5連目終了後のGZ1ゲーム目にサクリと液晶に5が3つ。
おお6連目が出て来たぞね。と思ってレバーを叩くと「?」ナビからのハズレ。これが30G乗せつつセット数も乗せ。7連目を終え、8連目にポセイドン。9連目にハズレからセット数乗せ。ほんで10連目で。

こおおおおおおおおお。
きましたよ、ゲキネツが!GODじゃろうか。赤7じゃろうか。できれば中段黄7はヤダな。
中段黄7でした。+10Gでした。
その4ゲーム後。

こおおおおおおおおおおおおおお。
きたきた!前作よりも格段にアツくなってる(俺調べ)ART中の天空の扉っ!
これはGODかな?赤7かな?

赤7ぁぁああああああああ!!
スカると思った?スカると思ったでしょう。スカりませんよ。激熱で中段黄7やった4G後の天空の扉でフェイク赤7なんて流石の俺でも引いちゃうわ!
いやこの「引いちゃう」はホラ、ドン引きとかそういう意味なので、つまり流石の俺でもフェイク赤7は引かないですよ?引いちゃうから俺ドン引きしちゃうからそんなの。だから引かないのです。何が何だか…という声が聞こえてきそうだけど、こんなテンションになったってことです。
さあ、EGだ。本日2度目。もういい加減1回くらいはEG中にボボボボーンしなきゃならない。

………。
…なんだこの悲しすぎる写真は…!
小役履歴ウィンドウに見える赤7のアイコンの位置が切なさを加速させる。
どうやら俺ってば致命的なまでにEGが苦手みたい。そりゃ多少の弱点はあるよ。人間だもの。おっ。ごく自然な感じで「人間だもの」を使えた。ふふふ。
と一人微笑みながら、さらにGG連チャンを消化し続けてゆくと結局、一撃14連の3577枚獲得でついにGZを抜けてしまった。
この連チャンでのセット数上乗せの告知は5回。上乗せ時に必ず告知が発生したと仮定するならば、ループストックで9個もらったことになる。うん。89%でしょう。多分。ま、50%ではないだろう。
その後、天国滞在であろう神殿ステージでポコっと単発(表示上は15連目)。
さらにGZ終了後33Gで中段黄7、その10G後にまたGG(表示上は16連目)。
それで完全に祭は終わった。
GG後48Gで湖ステージに移行した。遠くの方でしゃっくの「ありがとうございます、ありがとうございます」という町娘のような声が聞こえた気がした。
おもむろに規定ゲーム数の残りを計算してみると、まだあと1600G近くも残っておる。それにしても俺のネゴシエーションが成功していなければ2100Gだったかもしれないのだからホント恐い。
朝イチにペロリと700ハマった…というか、前日からの据え置き台なので1400Gハマった台である。油断も隙もあったもんじゃない。規定ゲーム数を消化した頃には、現在手にしている出玉を全て失っているってな事態も余裕であり得る。
したらば147Gで右上がり黄7。
156Gでリプが3連。
160Gでボタンプッシュから神殿ステージ移行。
んで次ゲームにブラックホール演出発生。
当たった。当選要因は分からん。3連の774枚。
でっけえハマりがなくて良かった。こんな感じで当たってくれるのならばミリゴゼもそんな恐くない。次の初当たりもチョイチョイっとお願いします。と思いつつ黙々と回す俺。
遠くの方で松真の脳内からピキーンという音がしたような気がする。規定ゲーム数までは残り1000Gちょい。
246Gで急に神殿ステージに移行し、70Gも滞在したのに初当たらなかった。チャンスモードを盛大にスカッた香りがする。
その時。その瞬間、ピタッとホール内の音が消えたかのような静寂が訪れ、直後にアメイジング・グレースが聞こえてきた。
何事だと見回すと俺の隣の台。しかもまだ2セット目。アレ、この台しゃっくが打ってなかったっけ?と思いながらチラチラと顔を確認したが、どうもしゃっくじゃない。おばあさんだ。アイツは何をしとんだ。
それにしても2セット目でアメグレとは…。前作のミリゴでは5連以内にアメグレが流れたら残り10セット以上確定だった。今作でもそれと同等の恩恵はあるだろう。なんで隣の人がしゃっくじゃないんだろう。いや、もしかすっとお婆ちゃんこそが俺たちのしゃっくなのかも。ちょっと見ない間に一気に老けて性別も変わっちゃったのかも。だったら何の問題もない。頑張って沢山出してもらうだけである。
とか何とか考えていた376G。通常リプレイで光の風。モードアップ濃厚です。
チャンスモードに上がってると良いなあとペシペシ打っていくと巨大図柄化演出+鏡で奇数テンパイが出てハズレ。
その数ゲーム後には神の雷がズボアッと出て液晶画面に333となりましてござりまする。
この時点で規定ゲーム数であるところの4500Gまで残り約500G強。このARTが5連すりゃもう終わりでござります。かたじけない。
だが単発。致し方なし。GZ終了後の神殿ステージをぼんやりと眺めながら、俺は感慨にふけっていた。
ああ、何だかんだ言ってももう少しで神7リベンジも終わりだな…しゃっくは何か見る度に青い顔してたけど、松真はさっきからずっと、「少ない投資で少なくない出玉を流したっぽいオーラ」を醸し出しながらホール内を徘徊しているし、最悪の事態は避けられそうだ。
終わってみれば凡庸な結果かもしれん。でも良い。大過なく過ごすことが大事なのだ。あと残り400Gちょい…。
GZ終了後28G。ボタンプッシュ→CHANCEで右上がり黄7→第3停止時に光の風。これが短い前兆を経てあっさり当たり、いわゆる早い引き戻しによる数珠連で2連目が出てきた。
これでこのARTを消化しきる頃には規定ゲーム数はもう300G。完全に俺の勝ちだ。もうゼウス側に逆転の要素はない。
この状態から俺が負けるとしたら、流したメダルのレシートが自然発火するとか、実はしゃっくがもう既に20万負けてますみたいなことが起きた場合だけ。つまりあり得ない。後者はあり得るが。いや前者もあり得るな。自然発火現象は科学的には証明されていないとはいえ、世界的に観測されているワケだし、全てをトリックだと断じる方が非科学的な態度だと俺なんかは思う。
自然発火現象についてはいずれゆっくり考えるとして、現在絶賛消化中の2連目は序盤からノリノリであった。
まず、ハズレで10G乗せた。その後すぐ、中段黄7でまた10G乗せた。そのままさらにセット上乗せもゲット。
その数ゲーム後には、1枚役から50G乗せちゃった。そんでまたセット数も乗せた!これで2連目自体も累計で170G消化することになるし、あと最低2セットはあるからART消化中に規定ゲーム数を迎えることになる。つまり、GZを抜けた後、好きなタイミングでヤメられるってワケだ。最高だ。
したばら。間違えた。したらば、ボタンプッシュ演出が出た。押した。

何コレこんなんあるの?ボタンプッシュから天空の扉なんてあるのかいゼウスには。これは何かが確定してるでしょう。こんなレアっぽい演出でガセるなんてこたぁ考えにくい。そおい!

GODすわ。あははは。GODじゃ。
時間は6時半。規定ゲーム数の心配がなくなったと同時にご褒美。ノマれる心配のない出玉がこれから増えて行くのだ。こんな幸福な時間が神7実戦中に訪れるとは思わなんだ。そんな風に幸福感に浸っていると赤7が揃った。
本日3度目のEG。精神的な余裕があるとは言え、EGは苦手だし、さっきから存在の耐えられない軽さを発揮しているしゃっくにココは任せてみよう。アイツにも見せ場を作ってやらないといかん。多分目もあてられないような実戦をしてるに相違ないのだし。

クズはどこまでいってもクズでした。
2Gで転落させやがりこましてくれました。この呆けたようなツラ。お舐め腐り果てやがってダボが。
まぁそんなこんながあってだね、とにかく計算上は最低でも7連はするのだなと思っていた俺のGG連はだね、予想を上回る8連目がポセイドンステージで9連が確定してだね、その9連目でまたもや神の雷から赤7だったのだよ。もちろんEGだよ。本日4度目だよ。今度は俺がやるよ。貧乏人は下がってなさい。
結果。
34G継続させて5回も赤7引いたったったたったたた。ハハハハ!!
苦手分野克服しちまったよ。これで俺に弱点はない!もう何連するか知らん。そんなことより閉店までもうあんまり時間がない。急いで回さないと。出来れば取り切りたい。急げ!
9連目のGGはゼウスだったよ。お初にお目にかかります。ゼウス打ってきて自分の台で初めて見た。神々しい。でも時間がない。俺は急いでる。
11連目、200Gスタートだった。うん、俺は急いでる。取り切りたいんだ。写真ももう撮らないよ。時間がないんだよ。
スタート1G目に「?」ナビから1枚役。BETを叩くと+50G。200Gの表示が出たの第3停止時だったので、一瞬BETボタンで格下げしたのかと思ったですよ。そんなアバンギャルドなワケがないね。急げ。
12連目はV揃いだったよ?つまり14連が確定したね。急いでるんや。取り切りたいんや。閉店終了は出玉の頂点でヤメられるとはいえ、ギリギリで取り切れた時の快感たるや多少の出玉をもらうよりも遥かに価値があると俺は考える。俺という男は、実利よりロマンを求める素敵なタイプの方の男だからね。
14連目はポセイドンだった。うん、まだいるのか。だが流石にそろそろ終わるでしょう。現在の時刻は22時過ぎ。閉店まで40分ほど。タイミング的にバッチリだな。急いだ甲斐があったというもの。
すると「?」ナビが出て、ハズレで+10Gとかくらいで勘弁しといてね、と思いながら急いでるのでスピーディーにリールを止めたらば。

んふふ。ハイ取り切れない。取り切れないのが確定したので写真を撮りました。なんだろ、やっぱサービス精神が旺盛なのかな。こんなタイミングでGOD引かなくてもいいのに。
とりあえず閉店までブン回した結果、流したメダルは8980枚。時間さえあればまず万枚出てたでしょう。
とにもかくにもこれで俺の神7実戦は終わった。トータルで6557Gも回しとる。驚嘆すべきは、その内訳である。
通常時を消化したのが1410Gに止まるのに対し、ART消化ゲーム数が5147G。天才的すぎて惚れ惚れする。だが、規定ゲーム数を2000Gもオーバーしとる。
最初のオペギへの交渉は何だったのか。という素朴な疑問が残る。
さて…と。問題はこの後だ。問題はこの後の各実戦人の収支清算タイムである。
血で血を洗う抗争となるだろう。だが俺が言うセリフは決まっている。
「ノリなど最初からなかった、違うか?」ってね。
おわり
【TOTAL DATA】
総ゲーム数…6557G
GOD揃い…2回
赤7…9回(EG中5回)
GG回数…34回
投資…29000円
獲得…8980枚
換金額…179500円
収支…+150500円