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三重県
※パチスロ極Z2018年2月号に掲載されたものを転載しています
【三重県】みえけん
一般的な認識
日本の都道府県の1つ。県庁所在地は津市。
主な使用例
「三重県って関西なの?」
大晦日の三重には夢が詰まっている
我々スロッターが「三重県」というワードを聞いて1番に思い描くのは、やはり大晦日のオールナイト営業だろう。オールナイト営業とは、伊勢神宮の参拝客にトイレを貸すという理由によりホールを12月31日の朝から1月1日の夜にかけて開放する営業形態のこと。ぶっ通しで参戦すれば40時間近くパチスロを打つことができるため、純増3枚のAT機で出っ放しになれば単純計算で7万枚以上の出玉を獲得することも可能なのである。
おそらく、5号機時代に7万枚を出したことがある人はいない。そもそもそれを目指している人がほとんどいないだろうし、目指したところでそんな奇跡が起きる確率は宝くじレベルだし、今後も7万枚スロッターが現れる可能性は低い。しかし、僕はパチスロライターであると同時に夢追い人でもある。今年もその壮大かつ非現実的な夢を胸に、三重県のオールナイト実戦に挑むつもりだ(これを書いているのは2017年のクリスマス)。
今年はとあるDVDの収録で、嵐先輩と一緒にゴッドを打つ。嵐先輩が凱旋で、僕はハーデス。残念ながらオールナイト営業で高設定が使用されることは稀であるため、我々は設定1と対峙する覚悟で神に挑むことになる。幸い、去年も誌面で同じような実戦企画を行なった際、僕は凱旋を打って勝利を収めている。2万ゲーム近く消化してGODを1回しか引けなかったにもかかわらず、SGG中のヒキに恵まれて快勝したのである。なんなら僕は、今までオールナイト実戦で負けたことがない。今年もプラス収支で終えることはもちろん、何らかの奇跡を起こす自信はある。
そこで僕は、今年のオールナイト実戦で達成したい5つの目標について考えてみた。最大のポイントは、いずれも通常営業では成し得ない奇跡中の奇跡ということである。
[1]プラス5万枚
[2]GOD10回
[3]確定役30回
[4]天井10回
[5]マイナス1万5千枚
スケジュールの都合でぶっ通しで打つことはできないだろうから、1番の目標はプラス5万枚に設定した。もちろん、レバーを叩けば叩くほど確率は収束に向かうため、設定1をオールナイトで打って勝つことは決して簡単なことではない。そのためにGODを含む確定役の存在は欠かせないし、むしろそこを欠かしたら文字通り死ぬほど負けるだろう。僕は朝イチ1G目から全力でGODを狙いにいこうと思っている。その結果、GODを10回引いたり確定役を30回引いたりしながら5万枚勝てれば最高である。
それが無理だった場合は、最悪ダメなほうの奇跡でもいい。「天井10回行なった」とか「30万負けた」とか、誰もが驚くような伝説を残したい。正直、それだけ負けてヘラヘラしていられるほどお金に余裕はないから、本当にそんな悲劇が起きたらとりあえず伊勢神宮に対して何かしらの行動を起こす。しかし、せっかく年末年始を返上してまで神の推定設定1に挑むのだから、どういう形であれ一生忘れられないような思い出を作って帰ってきたい。
この本が世に出る頃には、全ての勝負が終わっている。良い意味での奇跡が起きたのか、悪い意味での奇跡が起きたのか、はたまた特に何も起きないという本当の意味で最悪な結果になったのか。期待と不安の入り混じった何とも言えない感情に支配されながら、僕は今、決戦の日を静かに待っている。それと同時に、読者の皆様がこの記事を読んで下さっている頃、伊勢神宮が原型をとどめた状態で無事に存在していることを心から祈っている。
ギャラが割れませんように(松真ユウ)。