※パチスロ極Z2018年6月号に掲載されたものを転載しています
【入場抽選】にゅうじょうちゅうせん
一般的な認識
ホールに入場する順番を決める抽選。パソコンやくじを使って抽選するケースが多い。
主な使用例
「早起きするのイヤだから入場抽選は受けなくていいや」
必ずしも早いほうが勝てるとは限らない
パチスロで安定して勝つための方法が朝から晩まで高設定を打ち切ることであるならば、朝イチの台選びはスロッターが最も頑張るべきポイントであると言っても過言ではない。優良店を探して下見をして、狙い台を絞って朝から打ちに行く。入場して狙い台を確保したら、変判したり小役を数えたりして台の挙動を確認する。その結果、狙い台が本当に高設定でヒキも噛み合って快勝できれば立ち回りとしては100点満点。「立ち回りにヒキは関係ないだろボケ」という正論はさて置き、長い目で見てそれらの行動を徹底すれば収支はついてくるだろう。しかし、セオリーに沿って必死に努力したところで、自分の力ではどうすることもできないことが1つあるーーそれが、朝の入場抽選である。どんなに素晴らしいホールでも、どんなにじっくり下見をしても、入場抽選で失敗して狙い台を取れなければ意味がない。逆に、入場抽選でその日のヒキをすべて使い果たし、高設定をツモったにもかかわらず負けてしまったらそれはそれで意味がない。では、最高の入場順とは何番なのか。また、入場順は立ち回りにどのような影響を及ぼすのだろうか。今回はこれらの疑問について、真剣に考察していこうと思う。
優良店と呼ばれるホールには必ずそれ相応の人が集まるため、朝の入場抽選はパチスロで勝つための最初の関門となる。仮に並びがちょうど100人のホールで入場抽選を受けた場合、何番を引くのがベストなのだろうか。
●100人中1番
1番は最悪。狙い台を確実に確保できるということは、狙いを外した時に言い訳ができなくなるということでもある。それが原因で自信を失くし、その後の立ち回りに迷いが生じ、最終的に自己破産…となる可能性もゼロではない。また、その日のヒキを完全に使い果たしてしまうことや、周りの視線がプレッシャーになってちょっと緊張することも、1番ならではのデメリットと言えるだろう。
●100人中2〜10番
10番以内も実は危ない。仮に自分の前の人がバジ絆や番長3をスルーしてマイケルジャクソンのシマに走ったら「あ、このホールはジャクソン系のパチスロが強いんだ」と誤解してしまう可能性があるから。そこそこのヒキを消費するうえにそのような誤解まで生んでしまう10番以内は、1番の次に危ない番号と言えるだろう。
●100人中11〜30番
この辺になると精神的な負担はだいいぶ軽くなる。運が良ければ狙い台も取れるし、常連の動きも把握しやすいし、入場順としては悪くない。ただ、バジ絆や番長3がギリギリ取れそうな番号だけに、マイナー機種を狙い台として挙げていた場合に心が揺らいでしまう可能性はある。
●100人中31〜50番
人気機種は取れなくても、それ以外の機種なら大体取れる。この辺になると高設定をツモれなくても抽選のせいにできるため、仮に8万くらい負けても精神的ダメージは少ない。
●100人中51〜70番
前の人達が何を打つかによって打てる機種が決まるため、勝てるか否かはその人達の実力次第。上手い人が多いホールなら高設定はツモれないだろうが、そうでないホールなら棚ぼたに期待すればいいし、自分の運命を他人に委ねたいタイプの人にとっては実は最高の番号となる。
●100人中71〜90番
中途半端。低設定しか空いてなくて普通に負けるから、勝つことを優先するなら大人しく帰ったほうがいい。
●100人中91〜99番
最後尾に近いこの辺は、悪いと見せかけて実は良い。主要機種は確実に取れないため、大半の人は「空き台が出るまでアクロスで時間を潰そう」という発想に至る。アクロスを打てば大体勝てる。アクロスを打てばそんなに負けない。入場順が遅い時は、アクロスに避難することをオススメする。
●100人中100番
普通にダメ。マイケルジャクソンしか取れなくなる可能性があるから。
──以上が、入場順別のメリットとデメリットである。人によって、最高の入場順は異なる。しかし、大切なのは入場順にかかわらずその時にできる最大限の努力をすることなのではないだろうか。そうすれば、いずれ入場順に左右されない立ち回りが確立されるのではないだろうかーーこれが、仕事以外でほとんど入場抽選を受けたことがない僕からのメッセージである。
だって並ぶのめんどくさいもん(松真ユウ)。
自信がない時は…
自信がない時に早い番号を引いてしまった時は言い訳を必要としない"アクロス"でイイんじゃない?