パチンコで本物の前兆
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このコラムが更新されるのは5/1。全国に緊急事態宣言が出されている状態なので、庶民の娯楽であるパチンコを普通に楽しむことはできません。

とりあえず事態が収束しないと、普通の生活はできないので頑張りましょう。夏まで続いたら、あの暑いなかでマスクしなきゃアカンのですよ? 嫌でしょ、そんなの。

そんな前置きですが、私のコラムは時期にとらわれず、自分がPOWER PUSHしたい台を語る内容なので、自粛前にハマっていたパチンコを取り扱いたいと思います。



その名は「天昇!姫相撲」(以下、姫相撲)。

この台は液晶の指示に従って打つだけなら、そこまで難しくはありません。しかし、内部システムを理解しようとすると、ものすごく複雑なことをやっています。

なにせ、この台が導入されてから、関係者から質問攻めにあっているのだから(笑)。昔の同僚からの電話で15分。かと思えば、某社の広報の人と電話で27分。あたしゃ電話相談室かっ!!

その質問攻めにあっている原因は、やはり最大16回転の「前兆」の仕組みが分からないからですね。


パチンコの前兆といえば、普通は保留先読みのことじゃないですか。でも保留先読みというのは、すでにスタートに入賞して結果が見えているからできる「先読み」なんですよね。

では姫相撲の「前兆」は何かというと、規定回転数を消化したあとに、天昇チャンスが発動する可能性がある状態を示します。

天昇チャンスとは、唯一の出玉増加区間である大横綱ロードに突入させる演出で、必ずココを経由します。なので、前兆はこの台にとって重要な位置づけとなっているのです。

それでは、順を追って内部システムを説明していきましょう。


パチンコなので内部通常や内部確変といった状態があるのですが、姫相撲の場合はパチスロのように、全てをモードとして考えたほうが分かりやすいかと思います。

なので、まずは各モードについて説明して行きましょう。なお、モード移行は内部当たりを引いた時に起こります。

【内部当たりの確率】
内部通常時…1/40.96
内部確変時…1/32.00


【通常A】

状態…内部通常
見た目…通常時

通常Aが基本となる状態。まずはココで内部当たりを引いて、モードを移行させることが目的となります。


【通常B】

状態…内部確変
見た目…通常時

内部的には確変中だが通常時と変わらない状態。内部当たりの確率はアップしますが、ココにいるからといって有利になるワケではありません(理由は後述)。


【フェイク前兆】

状態…内部確変
見た目…天昇リンク発動中

天昇リンクが発動すると、フェイクを含む前兆中が確定。その際は、保留にもカウントダウンの数字表記が発生します。

ただし、フェイク前兆の場合は規定回転数を消化しても天昇チャンスには移行せず、通常Bの状態に移行します。


【本前兆】

状態…内部確変
見た目…天昇リンク発動中

ココが最大の肝となるモード。規定回転数を消化すれば天昇チャンスが発動します。

注目すべきは「大当たりを引く必要がない」こと。規定回転数を消化して、その回転が「ハズレ」だった場合に天昇チャンスが発動します。

しかし、規定回転数消化前に内部当たりを引いてしまうと「モード移行」が発生するので、このモードはいかに1/32を引かないか…という状態でもあります。


【超開眼チャンス】

状態…時短31回転
見た目…電サポ左打ち

大横綱ロードから転落した場合に必ず移行。通常時でも極稀に移行します。

内部状態は通常ですが、電サポ中に内部当たりを引けば60%(確変)で天昇チャンス発動、40%(通常)で通常Aに即移行。

引き戻し率は50%を超えています。時短の最終回転以外で師匠対決に発展すれば、内部当たりを必ず引いているのでチャンスです。


【天昇チャンス】

状態…確変かつ右打ち可
見た目…分岐演出

右始動口に玉を入れて、1/32の内部当たりを引かなければ大横綱ロードに突入。また、通常時にもココに直撃する可能性があり、その割合は内部状態で大きく変化します。


通常時に移行するモードは上記の6つです。では、続いて各状態別のモード移行割合について。


モード移行率(内部通常)
通常A滞在時
通常Aへ 39.0%
通常Bへ 16.0%
フェイク前兆へ 27.5%
本前兆へ 16.0%
超開眼チャンスへ 1.0%
天昇チャンスへ 0.5%


モード移行率(内部確変)
通常B・フェイクor本前兆滞在時
通常Aへ 39.0%
通常Bへ 29.0%
フェイク前兆へ 22.0%
本前兆へ 4.0%
超開眼チャンスへ 1.0%
天昇チャンスへ 5.0%


こうして見ると、本当にパチスロみたいですよね。それぞれの状態の特徴を簡単に表すと、内部通常時は内部確変より本前兆に移行しやすく、内部確変時は内部通常より直撃当たり(天昇チャンス直撃)の割合が高い。

数値で表すと…


天昇リンク発動時の本前兆期待度
内部通常滞在時 約36.7%
内部確変滞在時 約15.4%


実質的な天昇チャンス直撃確率
内部通常滞在時 1/8192
内部確変滞在時 1/640


どちらも一長一短があるので確変だから有利ということはありません。で、姫相撲の「前兆」とは何かというと…

内部当たりを引く

本前兆に移行

1/32を引かずに規定回転数を消化

天昇チャンス発動

上記の流れになります。規定回転数は約57%で16回転となっており、15回転以下を選択する割合は約43%。

ただし、規定回転数を消化する前に1/32を引いてしまうと、内部確変時のモード移行割合を参照します。よって、本前兆から転落してしまう危険性が高いのです。


天昇リンク発動後のモード移行は必ず本場所のSPリーチハズレからです。ハズレ後に女将が登場すると、一喝チャレンジを経由して移行します。

一喝チャレンジは通常時に発生するとフェイクを含む前兆移行期待度は高いんですが、前兆中に発生するとほぼ転落です。なにせ、内部確変時は本前兆の割合が低いので…。直撃のチャンスもあるとはいえ、その場合は基本的にSPリーチでライバルに勝ちます。


なお、モード移行=内部当たりを引いた場合は、必ず左上にある「気合」と書かれたアタッカーを狙う演出が発生します。今の規制ではパカパカの高速開放はNGなためです。


だから、左上を狙わせる演出が出たらモード移行したんだな、と考えればOK。

これらを合算したトータルの天昇チャンス発生確率は約1/406。数値だけみるとハードルは高いですが、高い内部確率からの分岐で進行するゲーム性なので、低投資でもワンチャンも狙えるんですわ。

まあ、私は初当たりに恵まれているぶん、出玉が伸びたことはないんですけどね。大横綱ロードに入っても、早めに1/32を引いて終わるという。


以前、隣にいた人が100回転近く1/32を回避したときは12分ぐらいで8000発近く出してましたからねぇ。ツボにハマった時の出玉増加速度はマジですごいんですよ。

なので、自粛明けで打てる状況になったら、一度打ってみてください。冒頭の言葉を繰り返しますが、この台は液晶の見た目に従って打つだけなら、そこまで難しくはありません。

もし内部システムを知りたくなったら、このコラムを読み返していただければ幸いでございます。

アツいぜ
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