こーじ×バジリスク〜甲賀忍法帖〜絆
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多くの人に愛され、長期に渡り高稼働を維持し続けた5号機『バジリスク〜甲賀忍法帖〜絆』。

完全撤去に向け、カウントダウンに突入している現状だが、6号機への移行に難航して稼働・売上・利益を落としているホールは少なくない。そのようなホールは、未だハーデスやGOD、そしてバジ絆に稼働や利益を依存しているのが偽らざる事実である。

さらに、そのようなホールを細かく分析すると、最後の最後まで稼働を落とすことなく設置機種の中核を担わせる…つまり"大切に扱う"というホールと、撤去までの残された期間に稼げるだけ稼いでおきたいと考えるホールで二極化する傾向にある。

ちなみに、6号機への移行が比較的スムーズに済んだ利益状況の良いホールは、旧基準機を抜き気味に配分しているホールが多い…と思われる(地域差や個店による多少の違いはもちろんあるだろうが)。

旧基準機の爆発力、とりわけ6号機にはない誤爆に未だ魅了され、残された期間で旧基準機を思う存分楽しみたい筆者のような打ち手は、当然ながら設置台数も多く、特定日にはバジ絆から埋まる…そんなホールで勝負することが今後の楽しいバジ絆ライフを送るために肝要となる。


さて、今回はバジ絆メモリアルとでも言うべき内容で、この機種で味わってきた楽しい思い出や悔しい思い出、残された時間に対する思いの丈を語らせていただこうと思う。


[1]この台を初めて打った時の印象


まずは、この機種に対するファーストインプレッションだが、前段階として"バジ絆のデビュー当時はバジIIが現役バリバリだった"ということを踏まえたうえで話を進めたい。

初代バジリスクは巷で話題にはなったものの、ビッグヒットには至らなかった。パチスロとしてのバジリスクを世に浸透させたのは、間違いなくバジIIである。


では、ゲーム性はどうであったか。

初代とバジ絆は類似しており、初代を好んだ自分的にはバジ絆を初めて打った時の感触は上々、どころか抜群…だったものの、世はバジII全盛期。バジ絆のゲーム性が受け入れられるのか一抹の不安があった。

その不安は的中し、他のヒット機種に比べ初動が芳しくなく、その後も劇的に伸びることがなかった。事実、自分と繋がりがある複数の店長が、導入から2週間すぎた時点で減台を決意、そして実行している。

流れが変わったのは、導入1ヶ月後くらいではなかっただろうか。解析数値が出揃い、設定看破要素や奇数・偶数設定の特徴が明るみになった辺りから、この機種の面白さを打ち手もホール側も認識するようになったのだと記憶している。


[2]この機種の一番好きなトコロ


バジ絆が何故ここまでの支持を得るようになったのか。

分かりやすいようで分かりにくいという看破難易度の絶妙さ、簡単に爆裂しそうだが、実はハードルが絶妙に高めであること、偶数設定の安定感と奇数設定の一撃性の出玉バランス、などなど様々な要因が考えられるものの、コレという明確な答えを導き出すには至らない。

なので、ここでは自分自身の好きなポイントを綴らせてもらうことにする。


自分が好きな台の条件として常日頃から挙げているのは"チャンスが幾重にも与えられている"ことであって、バジ絆にはそれが随所に見られるのである。

例えば、AT抽選のメインはBC当選時の抽選であるが、そこで漏れても消化中にレア役を引けばAT当選の可能性があるし、押し順ベルを8回連続で引いてもAT当選に繋がる。さらには瞳術揃いはもちろんのこと、成立は極めて稀だがフリーズリプレイ成立の可能性だってある。

同様に、ATの連チャンはどうか。純粋に継続するケースもあれば、BCで繋ぐケースもある。さらにはAT当選時に複数個ストックすることもあるし、BC中のレア役や瞳術揃いによってストックすることだってある。


では、爆裂契機はどうだろう。代表的なのはフリーズによって突入する高継続率のATと祝言モード、あるいは真瞳術だが、モードEなどで80%継続のATに突入する可能性もあるし、10人状態中BC当選など、こちらも複数のパターンを持っている。

「爆裂」という目的地まで、様々なルートが用意されていれば、それだけでテンションが上がるし、具体的な契機も然ることながら、どの道に行きそうか、あるいは行っているかを想像する楽しさ…それがバジ絆にはあったんだと私は思う。


[3]印象に残っている最高の出来事


さて、ここでは先ほど触れた楽しさを存分に満喫できた印象に残る実戦を紹介してみたい。

今年4月、冒頭で紹介したような旧基準機、特にバジ絆をメインに掲げているK県某店での実戦。自分にしては珍しく前日の下見もしっかり行ない、狙い台を2台に絞って帰宅。当日の入場順は10番で、無事狙い台を確保した。

全リセなので初BCがATに繋がったことに驚きはなかったが、争忍中に演出ナシで共通ベルが成立したことには驚かされた。さらに次の瞬間、フリーズが発生したことにはもっと驚かされた。前段階がこれほど地味なフリーズは、他人の話を含めて見たことも聞いたこともなかったので。

朝イチのフリーズを皮切りに、この日は絶好調。看破要素は全ての数値が設定6を振り切っていた。最終的に閉店まで打ち切り、総回転数が約11000G(14時間営業)。フリーズに加え、真瞳術×2で出玉は8600枚を超えた。

フリーズ+真瞳術×2で万枚に届かなかったのは残念だが、狙い台がドンピシャで設定6の挙動だったこと、終日を通して全ての数値が設定6以上であったこと、1台で10000Gを消化したこと…など、渾身の実戦となったのでいまだ脳裏に焼き付いている。


[4]印象に残っている最悪の出来事


逆に最低だった出来事は…数え切れないほど。

打った回数が歴代機種で最も多いため、嫌な出来事を多く経験しているが、最も印象に残るショボかった出来事は下記の通りである。

ある日、昼過ぎから打ち始めた台が良さげな挙動を示していた。早々とATをゲットし、その1セット目に真瞳術にブチ込むことに成功。

…までは良かったのだが、真瞳術はストックすることなく終了。

ただ、1〜2個ストックするよりは、ストックなしの方がはるかに良いわけで(66or88%継続のストック+セット数ストック1or3個)、大爆発も期待できる状況だったのだが…なんと、トータル3セットで終了してしまった。

この時はちょっと勘違いをしており、付与されるストックがフリーズと同じなので祝言にも突入する…つまり、4セット以上は確定だと思い込んでいた。だが当然、そんなことはない。

あまりの衝撃に打ちひしがれていたのだが、ここで一番最悪なことが起きていたことに気付く。


初当たり時の継続抽選→非当選

BC(真瞳術)後の継続抽選→非当選

真瞳術で獲得した継続ストックによる継続抽選→非当選


このことに気付いた瞬間、あまりにも腹立たしく、自分が座る前の挙動が良かったことなど忘れ、即座に実戦を終了したと記憶している。


導入から5年半、残された時間は3ヶ月チョット。今後も今まで以上にドラマチックな展開を期待したいところだが、冒頭でも触れたようにバジ絆に注力しているホールでの勝負を提唱したい。

ただ…これは聞き流して欲しいところだが、自分的には確実に設定1であるにも関わらず、フリーズするわ、真瞳術に入るわ、出玉が止まらない! でもって、AT終了後に即ヤメでラクラク数千枚…なんて展開も体験したい。

今後、ホール不問・設定不問で手を出してしまいそうな自分もいて、それが怖くてたまらない!!
アツいぜ
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