素晴らしき王将ライフ
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上ヘソで王将のボーダーを出せないかという理由で始まったこのコラムも、遂に最終回となってしまいました。

これで全スペックを実戦してサンプルを集めたわけですが、どうでしたか…? 細かい数値が並んでいたので読むのが面倒臭いと思った方も少なくないと思います。

それじゃあラストとなる今回はどうしようかな…と迷っていたら編集部から電話がかかってきました。

そこで言われたのは「一度もボーダーを超える台を打ててないね。最後のコラムでは、王将3のどのスペックでもいいからボーダーラインを上回る台を探してきて」という内容。

いやいや、王将ですよ? 今どき王将を回してくれるホールなんてそうそう見つからないですから。このコラムが始まってから相当なホールを調査したのになかったんですよ。もともと王将をよく打ってたわけでもなくデジパチメインで稼働してた僕に、急に回る王将を探せと言われても、それは無茶ですよ!

と、ちょっとカチンときた僕は言ってやりましたよ。王将でバイトしてた頃にも負けないぐらいの発声で「はい! 行ってきます!!」ってね。


というわけで、最後は回る台を求めて歩く王将の旅になります。

はじめにスタート入賞ボーダーと上ヘソボーダーをスペック毎にまとめてみました。凄盛2000〜メガ盛7000まではこれまでの実戦サンプルを合算して算出してますが、おすすめ600だけはコンロの回転が逆なので実戦値を合算していません。

●スタート入賞ボーダー
おすすめ600…2.16個
凄盛2000…1.35個
大盛5000…1.10個
メガ盛7000…1.06個

●上ヘソ入賞ボーダー
おすすめ600…24.61個
凄盛2000…22.02個
大盛5000…17.95個
メガ盛7000…17.26個

●全てノーマルルートと仮定した場合の上ヘソ入賞ボーダー
おすすめ600…31.21個
凄盛2000…33.58個
大盛5000…27.37個
メガ盛7000…25.42個

理想は全てノーマルルートと仮定した場合のボーダーを超える台を打つこと! ですが、冒頭でも書いた通り自信がありません…。もちろん目標は高くと思ってますが、どうしても見つからなかったら、その上に記載している上ヘソ入賞ボーダーを超える台で勘弁してください…。


さて、まずはホール検索サイトでどの地域に行くかを決めます。王将3を中心に扱っているホールが乱立している地域があれば、良調整の可能性もないとは限りませんが…王将3を中心に扱っているホールが乱立している地域なんてあるのか?


うん。ありました。そこはこれまで行くのを避けていた大都市。この地域はパチンコレベルの高い人が多くて、鉄火場みたいなギスギスとした雰囲気。競争率も高くて、個人的には苦手な地域なんです。

でも回るお店を知らない以上、少しでも可能性の高い地域にいくしかありません。なので王将3を扱うホールが3店舗あるこの地域で実戦することにしました。


まずは1店舗目。

朝イチすぐに金保留からのあとX秒×3で、リーチ中にキリン柄カットインも出て大当たり! STにも突入して、なんと一撃万発GETです!!

って、これ北斗無双…。あまりの調整の良さに、思わず座っておりました。とほほ。

今日はコラム実戦の日。王将3でボーダーラインを超える台を見つけないといけないので、断腸の思いで台を捨てました。


気持ちを切り替えて同じ店で王将3のメガ盛7000をしばらく打つも、上ヘソには250個あたり16個しか入らなかったので撤退。

2店舗目に移動してメガ盛を3000円打つも、18個→16個→20個。平均18回か…。今のところ上ヘソボーダーの17.26個を超えてはいるんだけど…うーん。感触はイマイチだし、3店舗目は11時オープン+メガ盛が3台設置されてるんだよなー。そこなら全てノーマルと仮定したボーダー(25.42個)も超える台があるかもしれない…ので店移動!


さあ、この地域のラストとなる3店舗目。

期待しながら釘を見てみると…うん、上ヘソは良い形してます。あとは寄りやネカセだけど、とにかく打ってみよう。

1台目…2000円で35回転。うーん、移動!

2台目…3000円で46回転。無理! 移動!

そして3台目…3000円で57回転。平均19回転です。これは試す価値ありと思い、この台の様子を見てみることに。

そしてストロークをあれこれ調整しながら23000円(5750玉)分打ち込んだ結果は…422回転。平均18.34回転でした。スタート入賞個数は1000円あたり1.30個だったので、役モノ内は優秀な結果になりました。単なる偏りなのかネカセによるものなのか判断は難しいけど、こういう数字が出ちゃうと止めづらい。

でも、この日はここでヤメました。収支は-3250玉。全てノーマルルートのみと仮定したボーダーには届いてないですね。また日を変えて違う地域に行ってみる事に。


記憶に自信があるほうではないけど、旅打ちでホール調査をしていた頃にちょっと気になるホールがあったのを思い出しました。それは埼玉の郊外にある地域密着型ホール。そのホールとは


ここ! 富士山が目印。


駐車場と店内です。レトロな感じですね〜。


野菜売リ場もありましたよ! ただ、売り切れたのか商品はありませんでした。

ここ、知る人ぞ知るホールみたいで、オリジナルソング? のようなものも何個かあるみたいです。

これは昔行った時の写真ですが、その時はやたらと王将2を推してたんですよね。台数も10台以上設置してあったはず。

…という記憶を頼りに行ってみると、まさかの店休日。本当についてないです。しかも設置されていたのは王将2だったことを、その場で思い出しました。


仕方ないので、この周辺に王将3の設置がないか探してみたところ…ありましたありました。王将3が5台設置されてあるホールが。

早速行ってみると、外観は地域密着の老舗ホール。そして店内に入ってみると、まさかのメイン通りに王将3の大盛5000が5台。

見てみると上ヘソの形が良く、寄りの形も今までで一番良い形をしていました。これは迷わず稼働開始です。

1台目…1000円で15回転。とりあえずヤメ。

2台目…4000円で74回。平均18.5回転。うーん。まだ正確な判断は出来ないけど、他の台が空いているので保留。

3台目…3000円で57回。平均19.0回。今のところ玉の動きも悪くないし、これは手応えアリかも。それに3000円で6回スタートに入賞したので1000円で平均2回です。役モノのクセもよさそう。

思わずテンションが上がってしまいましたが、もっといい台があるかもしれないと思って一旦ヤメ。

そして4台目…なんと5000円で113回転でした。平均22.6個という、今まで見た事がないような綺麗な入賞の仕方をする台を発見しました。


(C)(株)王将フードサービス

寄り釘が極端に上ヘソ方向を向いてるのがわかるでしょうか? なかなかいい形をしています。

あと、ストロークをブッコミに変えてみました。


(C)(株)王将フードサービス

この黄色い丸のあたりですね。以前は寄り釘がここまで良くなかったので弱め打ちしていましたが、寄り釘がここまで良いと多少強い玉を打って玉がブレても高い割合で上ヘソ方向に向かうので、強めのブッコミストロークの方がヘソに届きやすいのかなと。


ただ役モノ内部ですが、上ヘソ→スタート入賞率が1/18.18と、これまでで最も悪い結果になりました…。ネカセが悪かったのか、それとも少ないサンプルでの偏りなのかはっきりとは分からなかったけど、この台、やっぱり上ヘソ入賞率は良かったですよ。

打ち込みが7500個、上ヘソに入った玉数は600個なので、12.5個の打ち出しに対して1個です。250個あたりにすると、上ヘソ入賞率が1/12.5なので、250÷12.5=20個

とはいえ、全てノーマルルートと仮定した25.42個には届きませんでしたけどね。17.95個は超えてます! これまで打った台の中では1番いい上ヘソ入賞率だし…一応の面目は立ちましたかね。まぁ、大当たりは1回も引けなかったんですけど…。


あと2つ、ヘソ周辺で気になる釘がありまして。


(C)(株)王将フードサービス

1つは上ヘソが上げられていないこと。

一般的にはハの字に広がっているヘソが更に上げられると入賞率が上がるけど、王将3は道釘と上ヘソの高低差が大きいので上ヘソは上がっていない方がスムーズに入賞する気がしました。


2つ目は、上ヘソ手前にある一本釘の高さです。

ここは一般的なデジパチと同様に、この一本釘が上がっていた方がヘソとの高さに差が無くなり入賞しやすくなります。写真ではわかりづらいですが、今回の実戦台はこの一本釘が上がった調整でした。

以上の理由で回る台を見つけられたのかな…という僕個人の見解です。


…うん。これで餃子の王将2と3の実戦、全て終了でございます。

みなさんどうでしたか? 餃子の王将に興味のなかった方が少しでも興味をもってもらえたなら、あと見切りに困っている人の役に立てたなら本望です。

ヘソの形、寄り釘、道釘。更に役モノの癖、台の傾きなど…この機種はパチンコで勝つ為の要素が全て織り込まれていると、このコラム実戦を通して改めて感じました。

回る台を見つけるのは大変ですが、これからもこういった機種が増えるといいなと切に思います。


さて、なんだか無理やり締めた感じが否めませんが、今後新しい王将が発表される事を祈ってお別れの挨拶とさせていただきます。このコラムを読んで、1人でも多くの王将ファンが増えてくれる事を祈って…イーガーコーーーテル!


…と、まだ残ってました。最後の王将ライフ!

今回はちょっと特別。京都府四条大宮駅前にある店舗です。


遂に来ちゃいました。餃子の王将1号店です!

前回のコラムでも書いたのですが、大阪の上新庄店に行ったあとに行ってきました。

なんか1号店にしては綺麗じゃないかと思った方もいるかもしれませんが、そうなんです。餃子の王将の歴史が始まった四条大宮は1967年からありますが、2009年9月25日にリニューアルオープンしたのです。

…とウィキに書いてありました。

店内に入るとエレベータもあるし、店員さんの人数も多いし、何より活気のある店内。なんだか僕の知っている王将とは違いすぎて、別のお店に飛び込んだ気持ちになりました。

早速メニューを開いてみると


ここ四条大宮店にしかないオリジナルメニューがズラリ。

このなかで僕が注文したのは、やはりコレ。


大宮定食です。

やはりコレって…定番の餃子や炒飯じゃないのかよってツッコまれそうですが、ここは地名のついたオリジナルなメニューで行かせて頂きます。

カニ玉に唐揚げに肉団子と弁当のようなラインナップですが、これがまたなんとも絶妙な味でしてね。1号店の歴史を物語る? ような味…自分で書いててなんのこっちゃわからなくなったけど、とにかくボリュームもあって大満足な王将ライフを過ごせました。


コラムの王将ライフはこの1号店で締めくくることになりますが、王将を愛して止まない僕はまだまだこれからも巡り続けますよ。

本当にご馳走さまでした。みなさんもよき王将ライフを!
アツいぜ
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