清算狂想曲
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実戦終了後。

実戦ホール近くのモツ鍋が旨い居酒屋にて。

四帖半「しゃっく、残念だったな。でも…こんな日もあるって」

しゃっく「………」

松真「そうですよ。仕方ないですよ。僕が僕の隣の台を勧めちゃったワケだし…」

しゃっく「…」

四帖半「ああ、そうなの。そんなことがあったの。じゃアレだね。松真くんも勝ったとは言えちょっと素直に喜べないかもね」

松真「いやでも結局勝って良かったです。四帖半さんなんかホント八面六臂の活躍で…」

四帖半「なはははは。まぁまぁ!自分のためにしたことですから!」

松真「で?いくら勝ちですか?」

四帖半「15万500円勝ちだね」

松「僕は11万9000円勝ちました」

しゃっく「ボ…ボクは…」

四帖半「いい、いい。聞いてない。そんな悲しい話聞いてない。飲んで忘れなされ。アンタ、酒、飲みなはれ。そして今夜は酔いなはれ」

しゃっく「酒は飲みますけど、負け額言わなくていいことはないでしょ…今から清算しなきゃなんないんだし…」

四帖半「おっ、このマルチョウ美味だぞ美味」

松真「えっ…はい」

しゃっく「ボクは…ボク…すみません!10万負けました。本当にすみません!!!」

四帖半「何を謝ることがあるんだよ。10万負け?ソイツは辛かったな…まぁ飲めよ」

しゃっく「ホントすみません…」

四帖半「謝るな!!!!お前の金でお前が勝手に負けたんだろうが!何も悪くない!お前しか悪くない。俺たちは一切の被害を被ってはおらん!!!」

しゃっく「はい!??!?甚大な被害を与えたと思うのですが。貴方たち二人は勝った。ボクは10万負けた。清算する前に謝罪をするのはボクなりの誠意です」

四帖半「セイ…サ…ン?」

しゃっく「ダっ…ダメだぞ!許さんぞ!!そんな風に初めて街に下りてきた心やさしいモンスターみたいな喋り方しても。魂胆はわかっとるんじゃ。アンタ、勝ち金独り占めするつもりだな!!!!」

四帖半「うるせえっ!これは俺の金じゃあ」

しゃっく「殺す!!!必ず殺す!!!!金を渡さないなら必ずや殺す!!!!!」

松真「(なんて醜い生き物たちなんだ…)まぁまぁ。2人とも落ち着いてくださいよ。四帖半さん、ノリ打ち自体を破棄するのは流石に無理ですよ。って言うか3人で割ったところで結構なプラスなんだし…あと、しゃっくさん、殺人はダメです。謝ってください」

しゃっく「…ふーっ…ふーっ…」

四帖半「冗談やがな。割るがな。俺だって、ノリ打ちじゃなきゃ今日あんな風にゼウスで出すこと自体が起きなかった現象なんだから。きちんと明朗会計しますがな」

松真「さて…と、では最終戦の僕と四帖半さんの勝ち額の合計が26万9500円。そこから、しゃっくさんの負け額10万を引いて…16万9500円が純利益ですね。これを3人で割ると…ひとり5万6500円勝ちですね!」

しゃっく「おおっ」

四帖半「ふっ…ま、そんだけ勝てりゃ御の字か…こんな過酷なルールの実戦で。俺たちの絆の勝利だな。でも全体を通して見ても俺のカリスマ性が迸る実戦だったな。オイ。スマホでまとめサイトをチェックすんのヤメてもらっていい?ねえ松真くん?」

しゃっく「じゃあ、ボク終電もヤバいので帰ります」

四帖半「てめえっ!金受け取った途端にソレかっ!」

しゃっく「今日は先輩に御馳走になる方向で大丈夫ですか?」

四帖半「大丈夫なワケあるかっ!せめてお前、ココの支払いくらいはお前…」

松真「ちゃんと割り勘にしましょう」

しゃっく「ぐう…」

四帖半「松真くん…お前さん意外とまともだね。って…ねえ。おい。スマホを置けっ!!」

こうして神7リベンジの実戦は終わった。2度とこの3人が集うことはないだろう。

皆様が今後ゼウスを打つ時に「ああ、そういやゼウスに挑んだ愚か者3人がいたな」と時々思い出してもらえれば幸いです。

長々とありがとうございました。

さようなら。

四帖半・しゃっく・松真ユウ



▼最終結果

【四帖半】
第1戦… +80000円
第2戦…+150500円

TOTAL…+230500円

【しゃっく】
第1戦… -28000円
第2戦…-100000円

TOTAL…-128000円

【松真ユウ】
第1戦… -10000円
第2戦…+119000円

TOTAL…+109000円

【3人TOTAL】
+211500円

1人あたり+70500円
アツいぜ
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